半分の月がのぼる空(6) (8/10)(作品全体 9/10)

 今までの全てを取り戻すかのように最初から最後まで日常の描写でしたね。裕一と里香の関係は進んでいるようで進んでなくて、でもやっぱり進んでて。なんでもない話なのに、ここまでの話をフィルターにかけて読むと、切ないような微笑ましいような、感慨深いストーリーになります。シリーズ物の最終巻として、お手本のような作品であると思います。

 作品全体としての感想は、今度もう一度通して読んでから書きます。